介護施設・福祉施設において問題となりやすい**疥癬(カイセン)**は、
正しい知識と科学的根拠に基づいた対応を行わなければ、施設内感染を拡大させてしまうリスクが高い感染症です。

特定非営利活動法人清爽力では、疥癬の特性を踏まえ、
業務用スチームによる熱消毒薬剤消毒を組み合わせた施工を行いましたので、
その内容を詳しくご紹介します。


疥癬(カイセン)とは?|なぜ専門的な消毒が必要なのか

疥癬はヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)が皮膚に寄生する感染症で、
介護施設・医療施設では集団感染に発展しやすい疾患として注意が必要です。

疥癬にはいくつかのタイプがありますが、特に注意が必要なのが
**ノルウェー疥癬(角化型疥癬)**です。


ノルウェー疥癬(角化型疥癬)の特徴

ノルウェー疥癬は、通常の疥癬と比較して以下の特徴があります。

  • 皮膚表面に存在するヒゼンダニの数が極めて多い
  • 接触感染だけでなく、
    落屑(皮膚のフケ)を介した環境感染のリスクが高い
  • マットレス・床・カーテン・建具・配線など、
    居室環境全体が感染源となる可能性がある
  • 免疫力が低下した高齢者・要介護者で発生しやすい

そのためノルウェー疥癬が疑われる・確認された場合、
日常清掃や簡易的な拭き掃除では不十分であり、

👉 専門業者による環境消毒が極めて有効かつ重要

と考えられます。


疥癬・ノルウェー疥癬共通の重要な性質

医学・看護分野の文献では、

  • ヒゼンダニは熱に弱く、高温で死滅する
  • 環境中では長期間生存できないが、
    短期間でも接触・環境を介して感染が成立する

ことが示されています。

つまり、

  • 人体への治療(医療対応)と
  • 居室・環境への物理的・化学的消毒

同時並行で行うことが、感染拡大防止には不可欠です。


今回のご依頼内容

施設様より、

  • 疥癬発生後の居室内環境を徹底的にリセットしたい
  • マットレス・カーテン・床・建具・配線など接触箇所が多い
  • 職員対応では感染拡大の不安がある

というご相談をいただきました。

そこで当社では、
疥癬の生態・感染経路・熱耐性データを踏まえた施工計画を立案し、作業を実施しました。


作業内容の詳細

① 感染拡大を防ぐための防護体制

作業者自身が感染源・媒介とならないよう、

  • 使い捨て防護服
  • マスク
  • 手袋

を着用し、ゾーニングを意識した入退室管理を行いました。

📷《防護服着用で作業している様子》


② 業務用スチームによる熱消毒(疥癬対策の基本)

ヒゼンダニは高温環境下で死滅することが医学・看護分野の文献で示されています。

その特性を活かし、

  • マットレス
  • カーテン
  • 床面
  • 建具(手すり・扉・家具)
  • 配線・床際

に対して、業務用高温スチームを用いた熱消毒を実施しました。

✔ 薬剤を使わず物理的に死滅させる
✔ 繊維内部まで熱を届ける

という点で、疥癬対策において非常に有効な方法です。


③ ダニ・ノミ対応 業務用消毒剤の噴霧

熱消毒後、
補完的対策として業務用のダニ・ノミ対応消毒剤を噴霧しました。

  • 熱処理後の残存リスクを低減
  • 空間・床・接触面への均一な処理

※使用薬剤は、施設環境での使用を想定した安全性を確認したものを選定しています。


④ 消毒剤を含浸させた清拭(コンタクトポイント消毒)

最後に、

  • 手すり
  • スイッチ
  • ドアノブ
  • ベッド周辺
  • 配線・コード類

といった接触頻度の高いコンタクトポイントを中心に、
消毒剤を含ませた清拭作業を実施しました。

「触れる → 感染する」リスクを最後まで潰し切る工程です。


科学的根拠を重視した施工を行っています

疥癬は感染症であるため、

  • 間違った知識
  • 根拠のない民間療法的対応

は、かえって施設内感染を広げる原因になります。

当社では、

  • 医学・看護分野の文献
  • 公的機関の感染症対策資料

を参考に、再現性のある作業手順で施工を行っています。


疥癬対策・居室消毒でお困りの介護施設様へ

  • 疥癬発生後の環境対応に不安がある
  • 職員の二次感染を防ぎたい
  • 保健所・監査対応として記録に残る施工をしたい

このような場合は、専門知識を持つ清掃・消毒業者への依頼が重要です。


お問い合わせ

疥癬(カイセン)対策消毒、
介護施設・医療施設の感染症対策清掃について

📞 0584-73-5069

※現地状況に応じた施工内容をご提案いたします。